「大丈夫です」
ある日の修論ミーティングで「今日は日本語でチェックインしよう」ということになった。チェックインというのは、グループで仕事を始めるときに、自分の調子やご機嫌について話したり、今日のタスクを明確化したりする時間で、私たちのチームは毎回このプロセスを本当に大切にしていた。
ひとりは日本語のフレーズをいくつか知っていたので「アリガトゴザマス」などと言った。
もうひとりはテーブルの下でごそごそしていると思ったら急に「ワタシハ ダイジョウブデス」とスマホがしゃべった。I’m fine.と入れたらしい。
状況にも内容にも大爆笑しながら、泣きそうだった。ちょうど別のグループプロジェクトで、言葉というか話というか両方が通じなくて悲しい思いをしていた。そんなことひとつも話していないのに、最高のタイミングで最高のサポートをもらった。そうだ、ダイジョウブだ。そのあとのブレインストーミングは、ものすごく上手くいった。