ありがとうって思うことを一日3つ言ってみて

スウェーデン留学記 https://www.bth.se/eng/msls/

「大丈夫です」

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ある日の修論ミーティングで「今日は日本語でチェックインしよう」ということになった。チェックインというのは、グループで仕事を始めるときに、自分の調子やご機嫌について話したり、今日のタスクを明確化したりする時間で、私たちのチームは毎回このプロセスを本当に大切にしていた。

 

ひとりは日本語のフレーズをいくつか知っていたので「アリガトゴザマス」などと言った。

 

もうひとりはテーブルの下でごそごそしていると思ったら急に「ワタシハ ダイジョウブデス」とスマホがしゃべった。I’m fine.と入れたらしい。

 

状況にも内容にも大爆笑しながら、泣きそうだった。ちょうど別のグループプロジェクトで、言葉というか話というか両方が通じなくて悲しい思いをしていた。そんなことひとつも話していないのに、最高のタイミングで最高のサポートをもらった。そうだ、ダイジョウブだ。そのあとのブレインストーミングは、ものすごく上手くいった。

「そういうふうに頭が働くの、いいね」

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プログラムが始まった最初の数日、声も身体も大きな人たちに囲まれて小人になった気分で、心細かった。日本人は私一人だったし、特に寒い国から来た人たちって本当に背が高い、女子も。私は日本ではそんなに小さいほうじゃないのに、人々を見上げっぱなしだった。みんなにこやかで優しいしフレンドリーなのはわかっていても、生き物としての本能で「怖い」と思ってしまった。

 

確かオリエンテーションの一コマだったから、8月下旬、学校が始まったばかりの頃。人数多めのグループで話し合いをしていた。みんながバンバン意見を出す中、私はタイミングを見失い、そもそも会話に割って入るほどのアイディアも浮かばず、せめてなにかパターンを見つけようと、キーワードを書きとめていた。この人なんにもしゃべらないな、と思われていると思っていた。

 

そんな私に気づいたクラスメイトの一人から「なにを書いているの」と聞かれたので、メモを見ながら「こういう言葉が繰り返し聞こえてきていると思う」と答えた。

 

「へえ!そういうふうに頭が働くの、いいね」その人はそう言って、「ちょっとみんな聞いて。なんか大事なことをメモしてる人がいるよ」と私が発言できるようにしてくれた。

 

このやりとりはずっと、心の支えだった。数えきれない場面で、自分ができることを場に提供するために一歩踏み出す勇気をくれた。そして、私の話に耳を傾けようと思ってくれる人たちのやさしさがあったから、声を聞いてもらうことができたのだ、と今わかる。

ただいま

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遠いところまで行った

遠いところから帰ってきた

長田弘『ジャーニー』)

 

6月から7月頭にかけて、集まりとお見送りと荷造りが入り乱れて続いた。シェアハウスに別れを告げて、スコットランドに向かった。フィンドホーンというエコビレッジ2週間のパーマカルチャーデザインコースを修了し、帰国してすぐ、大好きなB’zのライブに行った。

 

そこで、エネルギーが切れた。

 

自分でもびっくりするくらい、何もできなかった。会いたかったはずの人たちに連絡する気にもなれなかった。

 

時差と夏の暑さとに負けて昏々と眠った。休息が必要という事実と、動けないフラストレーションを行き来していたところに、とある農場でボランティアを探していると聞いて、行くことにした。とてもたくさん学べて、でもとても大変で、再び力尽きた。

 

今度こそ本当に休息と沈黙の必要性を自覚したので、休んだ。時間がたつにつれ、エネルギーが戻ってきた。スウェーデンでもやっていた、お料理と編み物ができるようになった。

 

そんな中、『ティール組織』の著者であるフレデリック・ラルーの講演録にあった「考えるべき問い」がとても参考になった。

 全文はこちら

https://logmi.jp/business/articles/322098

 

合理的な観点なら、次のような問いを考えるべきかもしれません。「次の仕事は何にしようか?」「自分はどういうアイデンティティで生きていこうか?」「自分の名刺には何を書いたらいいんだ?」「どうやって生活費のお金を稼ぐんだ?」といったことですね。

 

こういう問いに答えようとしているとき、苦しかった。自分を追い立てるのはもうやめたいのに、問うこと自体がプレッシャーになった。

 

でも、まったく違う問いを考えるべきであると、自分ではわかっていたんです。…ともかく、その問いとは、次のようなものです。「今、私にとって今何をすることが、最も意味があるだろうか?」

 

そう問うなら、一歩ずつなら、歩けると思った。書くことと、会いたかった人たちに会うことを、少しずつ始められた。

 

これからこのブログでは、当時の出来事や今思うこと、たからもののような場面や言葉などについて書いていく。私にとって、意味があるから。

Best part of baking

ハウスメイトがバナナブレッドにハマって、毎週のように焼いている。

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今まさに焼きたてで、超いいにおい。この瞬間のために手作りしているようなものだから、嬉しい。

 

課題が今日で全部終わって、明日は卒業パーティー

Graduation Ceremony

修論ディフェンスが全部終わった直後の午後、大学の卒業セレモニーがあった。まだ成績も出てないのに、どんどんバッヂをくれちゃう感じが新鮮だった。

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上の写真、ちょうどうちのプログラムのところに虫が止まってる。。。

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途中でピアノ弾き語り演奏が入ったりして、ちょっと結婚式みたいだった。

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来た道を振り返っての一コマ。確かに。ゴールと思ってからの登り坂とか、すごかった(提出のあとのプレゼン準備)。

Post thesis time

修論が終わったらやりたかったこと。

ビーチに寝転んでぼーっとしよう。

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白鳥ファミリーがやってきて、和む。

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今日はマラソン大会か何かだったらしく、スポーツフィールドが人でいっぱいだった。

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通行規制があるようなないような感じで、訳もわからずお散歩していたら、若干ランナーの邪魔になってしまった。ごめんなさい。
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