ありがとうって思うことを一日3つ言ってみて

スウェーデン留学記 https://www.bth.se/eng/msls/

一緒に学ぶ

 

午後はみんなでテラスに出て、それぞれお勉強。ひとりじゃないと集中できないという思いこみが以前はあったけれど、今はこういうのいいなって思う。

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日本から連れてきた屋久島のお茶を淹れてFikaした。月桃茶、好評だった。写真はレンガではなくバニラアイス。

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なんだか色々本格的になってきて圧倒されて、クラスメイトに話を聞いてもらった。なんだ、「これはやりたいこと」って思えてれば大丈夫なんだ、という気づきをもらった。日本語でもスラスラ出てこない類の話題だったので呻いていると「とにかく何か話して。一緒にみつけよう。最初から完璧じゃなくていいから」と言ってもらえた。そりゃそうだ、とにかく何か情報があれば助けられるかもしれない。関わる人たちがみんな本当にやさしくて、なんていうか、「いいひと」を表す形容詞を全部使っても足りないんじゃないかという気持ちになる。

 

クラスには、私が教えていた卒業生くらいの年齢の人も多い。一緒のクラスで学んでみて思った。ああ、私はたぶん教壇に立っていた頃、生徒たちからも学びたかったのだ。リソースを持ち寄って、一緒に。

パンその3

 

昨日は近所でパーティーだった。「パーティーのあと歩いて帰れるって最高」と小さな街の良さを語り合った。今日はみんなのんびり起きて、ちょっとしたパン教室。酵母を分けてほしい人と、別のシェアハウスでパンを焼きたい人がやってきて、一緒に作業した。酵母を育てる作業で、半分以上の酵母を捨てないといけない。それが本当に毎日必要なのかについて「お友達がパン屋さんだから聞いてみるね」という人が現れた。現れたといえば、手先が器用なハウスメイトが髪を切ってくれるという。みんなの力を合わせれば何でもあるんだ、という気になる。

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夜には3回目のパンが焼けた。パンを焼きたかった言い出しっぺが「ライ麦100%はスッパすぎるんだよね」とコメントしたので、全粒小麦で行ってみた。一日目の生地が液体になってしまったので、粉を足し、シード類も入れてみた。日に日にちゃんと膨らむようになって生地がふかふかしてきているのは、酵母が育っているからか、気温が高めだからか。それにしても、毎回ちゃんと美味しい。今回はあやうく焦がしかけたけど。

Add love

パーティーに持っていったクラッカータイプのパン、クネッケブロートが好評で、レシピを教えてと言われた。先に混ぜる材料と、後から加える材料がある。記号をつけたら大爆笑になった。ハートマークが後から加える材料なんだけど

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受け取ったクラスメイトが工程2を普通に”OK, then add love and mix.”と読み上げたのだ。いいと思う!加えましょう。加えましょう。

学ぶ、働く

コスタリカから来たハウスメイトは、大学に行きながら働いていた。「授業を1学期に1つか2つしか取らない。その分卒業に時間がかかる」という選択をしたそうだ。そういう人は割と多いらしい。知らなかった。昨日の夜、「こんなに面白いことを学んでいればいいだけって最高!」と意見が一致した。

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それにしても、勉強日和。。。

Weekend

今日の午前はディスカッション。「そうそう、読み物を読んで話し合うってこんな感じだった」とacademic Englishのカンを取り戻しつつある。午後のフィールドトリップ説明会では、部屋割りの決め方を自分たちで決めるプロセスで、めっちゃモヤモヤした。全員で合意するのには、戦略が要ると思った。夕方、マウンテンバイクに詳しいクラスメイトがパンクを直しに来てくれた。必要な道具をすべて持っているのですごいと思ったら、当然らしい。山を60kmとか走るときには、自分で直せなかったら押して歩くしかないからだ。パンクがあんなに素早く直るのを初めてみた。オイルもさしてもらって、なんなら壊れる前より調子がいい。「助けが必要なときはいつでも何でも言うんだよ」という言葉を、この一週間で何回聞いただろう。「いつでも何でも」を本当に実行したらどうなっちゃうんだろうという遠慮を、どうしたらもう少し手放せるだろう。

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昼間はとてもよい天気で、ちょっと暑いくらいだったけれど、夜は雷雨になった。パンはあまり膨らまなかった。まだまだこれから試行錯誤。

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平日勉強して土日が休みという幸せを噛み締めてる。

Resilience

フランス大使館のツイッターが御見舞いコメントを出しているのを見て、北海道で地震があったのを知った。家族は関東だから大丈夫だろうけれど、友人たちはどうしているだろうと思ったら、無事だった。無事だったのに、怖くなった。猛暑で、台風が来て、地震が起きて、明らかに何かが今までと違う。「因果関係が見えない複雑な状況で、どんなリーダーシップをとれるのか」という勉強をちょうどしていたので、何の手出しもできない無力感に泣けてきた。自転車で出かけようとしたら、後ろのタイヤがパンクしていた。"How are you?"と聞かれたら"Good"と返せそうにない状態で、とにかくクラスに行こうと思えた。みんな心配して声をかけてくれたり、お菓子やリンゴをくれたり、話を聞いてくれたりした。「複雑な状況にずっといるのは大変だから、まわりのサポートや、自分で元気を取り戻せる方法が必要」と授業で話があって、まさにだと思った。

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休み時間にreality checkをしてみた。私は無事。家族も友達も無事。食べるものも住むところもあって、カールスクローナにみんなといて、今できることは学ぶこと。

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夕方には元気が出てきて、酵母でパンを焼こうプロジェクトを進めた。発酵時間を端折ると、固い部分が増えるみたい。明日、バッチリ時間を守って発酵させたものを焼くから、どうなるか楽しみ。

初スウェーデンクローナ

教科書を買うために、初めて現金をおろした。4月はずっとクレジットカード、8月からはソニー銀行デビットカードで暮らしていた。市場でフルーツが買えなかったときと、ハンガリー系レストランでスープを食べ損ねたとき以外、全く困ることがなかった。国を挙げて現金を使わない方向に進んでいるらしい。

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街のATMに行って、手数料140円くらいで簡単におろせた。